冷温庫は便利ですが、処分するのはたいへんです。
冷温庫は、粗大ごみや不燃ごみとして捨てられません。リサイクル料金を払って、有料で回収業者に引き取ってもらう必要があります。「家電リサイクル法」という法律でそう決まっています。
片手で持てる小さなペルチェ素子方式の冷温庫(電子式冷蔵庫)でも、処分には結構な費用がかかります。わたしの体験談を書いていきます。
冷温庫の処分方法
今回わたしが処分したのはこの冷温庫。
ツインバードのHR-DB07GYです。
家電リサイクル法
冷温庫が「家電リサイクル法」の適用対象であることは、以下のサイトで確認できます。
財団法人家電製品協会 家電リサイクル券センター
リンク先ページの中段に「保冷庫・冷温庫」と書いてあります。ご丁寧に「冷温庫は温める機能がありますが、対象品に含まれます」とも注記してあります。
さらにその下には念を押すように、
- ペルチェ素子方式冷蔵庫(電子冷蔵庫)
- ポータブル冷蔵庫(車載含む)
が家電リサイクル法の適用対象であることが明記されています。
冷温庫の処分にかかる費用
小さな冷温庫をひとつ処分するのに、いくらかかると思いますか?
500円くらい?
いえいえ。約5000円かかります。
処分費用の調べ方
冷温庫の処分費用(リサイクル料金)は、その製品を製造したメーカーが独自に決めます。ご自分の冷温庫の処分にいくらかかるか、下記のページで調べられます。
検索窓にメーカー名を入れて検索し、冷蔵庫・冷凍庫(小)の欄の金額を見ます。
たとえば、わたしが使っているツインバード製の冷蔵庫・冷凍庫(小)のリサイクル料金は5,200円です。こんな小さなものを捨てるのに、なんと5,200円もかかるのです!
ちなみに、さらに小型の、缶飲料くらいしか入らない冷温庫(下の写真)でも、同じく5,200円です。
2ドアの冷凍冷蔵庫の処分費用が5,200円ならまだ許せますが、こんな小さなものにそれと同じ金額を払うのは不条理です。でも、法律で決まっているので、仕方ありません。
さらに運搬費もかかる
さらに、業者に家まで引き取りに来てもらうと、収集・運搬料金として7,000円くらい余分にかかります(この料金は各業者によって違います)。
トラックで運ぶような冷蔵庫の運搬費が7,000円ならわかりますが、子供が片手で持てる小さな冷温庫の運搬費用がそれと同じなんて、不条理です。
少しでも安く処分したければ、業者に引取りに来てもらうのではなく、自分でリサイクル業者に持ち込みましょう。これなら、法律で決まっているリサイクル料金5,200円だけですみます。
以下、わたしが自分で電子式の冷温庫をリサイクル業者に持ち込んだときのことを書いていきます。
リサイクル回収業者に自分で持ち込み
わたしは車を持っていないので、電車とバスで、リサイクルの回収場所に冷温庫を持ち込みました。
リサイクル料金の支払い
まず最初に、郵便局に行ってリサイクル料金を振り込みます。
冷温庫のメーカー名が必要なので、メモに控えて郵便局にいきます。
郵便局員に冷温庫のメーカー名とサイズを伝えると、郵便局備え付けのマニュアルで、メーカーのコード番号と処分料金を調べてくれます。
たとえば、わたしのツインバードの冷温庫は、
- 製造業者コード 511
- リサイクル料金 5,200円
でした。
料金はメーカーによって数百円上下します。
教えてもらったコードと金額を郵便局にある専用払込用紙に書き込んで、支払います。
振込用紙の控えをもらって帰ります。冷温庫の引き渡しのとき、この控えが必要です。
引取場所を調べる
次は自分で冷温庫を指定引取場所に持っていきます。
下記のサイトで、最寄りの指定引取場所の住所と営業日を調べます。
リストに載っている業者ならどこでも持込可です。自宅の最寄りである必要はありません。家電リサイクルは国の制度なので、なんなら他県の業者に持ち込んでも大丈夫です。
指定引取場所は、鉄道の駅から遠いところが多いです。わたしは「駅近」を基準に探し、駅徒歩6分の板橋区の引取場所に持ち込むことにしました。
事前に電話を入れて、営業時間を確認してからいくことをお勧めします。
持ち込みました
わたしの持ち込み先はこちら。
(*現在はこちらに場所が変わっています 東亜物流(株)板橋営業所)
埼京線の浮間舟渡駅から徒歩6分です。
郵便局でもらった払込書類の控えを必ず持っていきましょう。
引取場所は、こんな感じの倉庫でした。
冷温庫を引き渡し、リサイクル料振込書類の控えに受付印をもらいます。ほんの30秒ほどで完了しました。
以上が、冷温庫の適法な処分方法です。手間も費用も負担が大きいです。
10万円以上する大型冷蔵庫を1万円払って処分してもらうならわかりますが、1万円で買った小さな冷温庫の処分に5千円払うのは納得いかないです。なかなかむつかしいところです。