J5040-ITXのレビューです(消費電力・性能など)

Pentium Silver J5040が載ったASRockのITXマザーボード「J5040-ITX」を購入しました。簡単にレビューします。

J5040-ITX

定価は17,000円くらいですが、PayPayのポイントバックとパソコン工房のキャンペーンを使って実質15000円で購入できました。

最初はJ5005-ITXを探していたのですが、新品は品切れ、安い中古も見つからず、そのうちにJ5040-ITXが割引になったので、飛びついて買いました。

黒いヒートシンクがかっこいいです。見た目は前モデルJ5005-ITXや廉価版J4205-ITXとほとんど変わりません。

メモリなど

メモリはiMac2020モデルの標準搭載メモリを流用しました。

PC4-2666V-SCO-11 4GB×2

このマザボはメモリの相性がシビアと聞いていたのですが、メルカリで2枚2,000円(4G×2)で購入したこの中古メモリで問題なく使えています。

家にあったSanDiskのSSD(240G)。

ケースはRAIJINTEKのMetis Plusです。ケース付属のファンは音が大きいので、
SCYTHEの静音ファン(SU1225FD12M-RHP)を購入しました。

なお、J5040-ITXのファン電源コネクタは3ピンです。UEFIでDC制御します。せっかく4ピンのPWMファンを用意したのに少し残念。

電源はACアダプタ

電源は、メルカリで新品未使用品を2,000円くらいで購入したこちら。

ASKTeck 60W電源 NT-ZENO/DC60-D3(Amazon)

よく見るpicoPSUタイプのものより部品点数がかなり多いです。

製品名は「60W電源」ですが、このDC-DCボード自体は120Wまで出力できます。付属するACアダプタの容量によって60W版と120W版の製品があり、こちらはその60W版。

容量に余裕があるため、あまり発熱もせず、安定して稼働しています。

これまで1年くらいi3-8100のパソコンで安定稼働していたものを流用しました(i3-8100は、j5040と交代で引退となりました)。

なお、付属のACアダプタは数ヶ月で故障したため、現在はAmazonで購入したこちらのアダプタで代用しています。

ケースに収めた状態

キューブ型のケース「Metis Plus」におさめた状態です。

電源回路はATX電源の取付位置に対角線に置くとネジ穴の位置がピッタリ一致しました。そういう風に作ってあるのかな。2センチくらいの金属製のスペーサーで浮かせています。

ケース内はスカスカで、上面はメッシュになっているので、完全ファンレスでもいけそうですが、念の為ファンを600rpmくらいでゆっくり回しています(吸気)。このファンの仕様上の回転数は「300~1200rpm」ですが、このマザボのDC制御では300rpmまでは下げられないようです。

(※写真では排気になっていますが、この後、吸気に変更しました。吸気した風がヒートシンクにあたり、排気よりCPU温度が10度くらい下がりました。)

24時間稼働で長持ちさせたいので、夏になったら温度を見て回転数をあげるかも知れません。

SSDはIntelチップのSATAポートに

組立時の注意点をひとつ。

J5040-ITXにはSATAのポートが4つありますが、そのうち2つはASmediaのSATAコントローラ(ASM 1061)で増設されたポートです。

ここにブート用SSDをつなぐと、スリープ復帰が異常に遅くなります(1分くらいかかる)。Windowsのイベントビューワーで見ると、何やらエラーがでています。

SandiskとCrucialのSSDどちらでも同じ現象が確認できました(ちなみにHDDだとASM 1061側でも正常にスリープ復帰しました)。

2つあるIntelチップ側のSATAポートにSSDをつなぎ直したら、正常にスリープ復帰するようになりました

パフォーマンス

これまで使っていたi3-8100と比較して、起動やスリープ復帰、アプリの立ち上げは格段に遅くなりました。VSCodeの起動が7秒くらいかかります。i3-8100の速度に馴染んでいたわたしは、一瞬フリーズを疑いました。

いったん起動してアプリが立ち上がった後は、ストレスなく使えます。Officeで文書を作成したり、エクセルを操作したり、Web閲覧などの作業は、i3-8100とたいして変わらない使用感です。

CINEBENCH R15のスコアはマルチ325、シングル91でした。

CPU-Zのベンチはマルチスレッドで965、シングルスレッドで247でした。

Youtubeの標準画質480pの再生でCPU使用率10%以下。1440pの動画をWQHD(2560×1440)ディスプレイに全画面表示すると、CPU使用率は5%と40%を行ったり来たりという感じ。

近々4Kディスプレイを購入するので、ディスプレイが来たら4K動画の再生のレビューを追加します。

消費電力

PC全体の消費電力をワットモニターで測定しました。

起動時は21Wくらいまであがります。Windows更新後の再起動では25Wに達しました。

起動後、落ち着いたところで、キーボード、マウス、ディスプレイを取り外した状態でアイドリングは6.6W、ファンを止めれば5W台になりそうです。

ACアダプタのロスを含めてこの数値ですから、驚異の省電力PCですね。

ディスプレイをつなぐと、7.2W

さらにキーボードとマウスをつなぐと、8.2W

Youtubeの標準画質の動画(480p)を流しっぱなしにすると、9W台前半

Youtubeの動画を流しながらブラウザでタブを3つ立ち上げて切り替えながらブラウジング、という作業で10W~20Wくらい。

CPU-Zのベンチマーク実行中(CPU使用率100%)で最大21Wでした。

PCの状態 消費電力
 LANケーブルのみ接続 6.6W
 ディスプレイ接続 7.2W
 キーボード&マウス接続 8.2W
 Youtube動画再生 9W<
 CPU-Z ベンチ実行 21W

消費電力が少ないので、長時間駆動してもACアダプタがほとんど熱を持ちません。i3-8100を使っていたときは、同じACアダプタが結構な温度になっていました。

CPU温度

12cmのケースファンを約630RPM(吸気)で回した場合のCPU温度を測定しました。

室温20度の部屋でYoutubeを流しながら事務作業をすると、CPU温度は30度~55度くらい。

「ゆっくりムービーメーカー」で10分ほど動画の書き出しをすると、CPU使用率は100%に張り付きで、最高温度は68度。

試しにケースファンを止めてみると、10分程度で85度まで上昇しました(室温は20度くらい)。

連続して最大負荷をかけなければ完全ファンレスでも行けそうですが、夏季には100度に達するかも知れませんね。

Windows 11 対応

なお、J5040-ITXは、Windows11の最小システム要件をクリアしています。Windowsアップデートを開くと、以下のように表示されます。

当面アップグレードの予定はありませんが、いずれはWindows11のパフォーマンスなども追記いたします。

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