最近人気のチープなカシオ「チプカシ」の海外モデル(並行輸入品)を入手しました。カシオは世界中で腕時計を販売しており、日本では未発売の魅力的なモデルがたくさんあります。
カシオW-800H
海外版のカシオの腕時計は、Amazonや楽天で並行輸入品を購入できます。今回購入したのはW800H-1Aというモデル。米国でよく売れているとのことです。
色違いのW-800HG-9AV(ゴールドラインモデル)と迷ったのですが、すっきりした青ラインが好印象なこちらのモデルを選びました。
開封
Amazonで注文したら、ずいぶん大きな段ボール箱が届きました。段ボール箱のなかには小さなCasioの箱がひとつ。国内版のチープカシオはブリスターパックが多いですが、海外版は紙箱が多いです。
Casioのロゴがある立派な箱をあけると、展示用スタンドにセットした状態で入っていました。液晶ディスプレイには保護フィルムが貼ってあります。時計に添えられている緑色の紙には「10year battery」と書いてあります。そう、このモデルは電池寿命10年です。
もっとも、電池の寿命は10年でも、ほかの部品はそんなに耐久性がありません。特に弱いのはベルト。ウレタンベルトは約3年から5年で自然劣化して切れます。電池切れで停止するまで使うことはなさそうです。
取扱説明書は、英語、フランス語、そしてスペイン語の3か国語です。日本未発売モデルなので、ネットで探しても日本語の取説は見つかりません。
英語を読むのは面倒くさいという方のために、この記事の後ろのほうで、操作方法の簡単なマニュアルを書いておきます。
なお、海外販売用製品の逆輸入品なので、日本国内ではメーカー保証は効きません。2000円台で新品を買えますから、壊れたらそれまでと割り切って使っています。
外観
外観はとてもシンプル。
硬質なデザインが好印象です。Amazonのレビューで「ドイツ車のダッシュボードの計器のようなデザイン」と評していた人がいましたが、まさにそんな感じです。
ベルトは、1000円台のチープカシオ用のペラペラのラバーベルトではなく、ある程度の厚みがあるしっかりしたものです。長さも、最大で腕回り23㎝まで対応しています。最少は15㎝です。
ベルト止めは、金属ではなく、ベルトと似た質感の艶消しの樹脂製です。
本体は、G-Shockほどではないですが、かなり厚みがあります。これは好みがわかれるところです。タイトな袖口のシャツを着ていると、ひっかかって邪魔になります。
こんなに厚みがある理由は、10気圧防水(100m防水)設計になっているからです。フロントフェイスにWATER 100M RESISTの文字があります。
画面の右上にあるインジケータは次の意味です。
- SNZ:スヌーズ
- ALM:アラーム
- SIG:時報
各機能をオンにするとインジケータに横棒が表示されます。それぞれの機能の使い方、設定方法は後述します。
左右に2つづつあるボタンはメッキ調の仕上げで、角は面取りされています。
裏ぶたはステンレスです。メイド・イン・チャイナの文字が見えます。
ふたは普通のプラスねじで止めてありますが、自分でふたをあけると10気圧の防水性能が維持できなくなるので、開けないほうが無難です。内蔵電池は10年もつので、裏蓋をあける必要はまずないと思います。
時刻表示
時刻表示は、12時間制と24時間制を右下のボタンで切り替えます。12時間表示のときは、時刻の横にPまたはAの文字が表示されます。
24時間表示に切り替えたところです。
4桁表示の西暦を含む年月日が表示されるのが、この機種の特徴です。カレンダーは完全オートマチックなので、大小の月はもちろん、うるう年の修正も不要です。
右上のボタンを押すと緑色のライトが点灯します。バックライトではなく横から照らすタイプですが、光の広がりは十分で、明るさもあり、視認性はよいです。
時刻合わせの方法
時刻合わせの方法は、他のカシオのデジタル時計と同じです。日本語の取扱説明書が付属しないので、少し丁寧に書いておきます。
- 左上ボタンを長押しすると時刻設定モードになります。左下のボタンを一回押すごとに、秒、時、分、年、月、日の順で設定項目が切り替わります。
- 秒の設定モードで右下のボタンを押すと、00秒にセットされます。
- その他の項目は、右下のボタンを押して数字を進めて設定します。
- 設定が終わったら、左上のボタンを押して通常モードに復帰します。
その他の機能
カシオのデジタル時計の定番的な機能は一通りそなえています。各機能を使う際は、左下のボタンでモードを切り替えます。1回押すごとに、
時刻表示 → アラーム設定 → ストップウォッチ → デュアルタイム → 時刻表示
と切り替わります。
アラームの設定方法
左下のボタンを一回おして、アラーム設定画面を表示させます。
この状態で左上のアジャストボタンを長押しすると、アラーム時刻の設定画面に移行します。右下のボタンを押して設定時刻を進めます。左下のボタンを押すごとに、分、月、日が切り替わります。
アラームの鳴らし方は4タイプあります。
- デイリーアラーム … 時と分を設定した場合は、毎日決まった時刻にアラームが鳴ります。
- デートアラーム … 月、日、時、分を設定した場合は、特定の月日の特定の時刻にアラームが鳴ります。
- ワンマンス・アラーム … 月、時、分を設定した場合は、その月の間、毎日、設定時刻にアラームが鳴ります。
- マンスリーアラーム … 日、時、分を設定した場合は、毎月一回、設定した日・時・分にアラームが鳴ります。
アラームのオン・オフは、アラーム設定時間を表示した状態で右上のボタンを短く押すと切り替わります。一回押すごとに、
オフ → アラーム → アラーム(スヌーズあり) → オフ
と切り替わります。現在の状態は、右上のインジケーターに表示されます。
鳴っているアラームを止めたいときは、どれでも適当なボタンをおします。スヌーズは5分毎です。
時報の設定方法
毎時の正時に短い時報を鳴らすことができます。「チ・チ」と2回鳴ります。
- 左下のボタンを一回おして、アラームモードにします。
- アラームモードの状態で右下のボタンを押すと、時報の設定画面(ゼロが2つ表示されている)になります。左上のボタンで時報のオン・オフを切り替えます。
- 右下のボタンを押してアラームモードに戻します。
- 左下のボタンを三回押して、時刻表示モードに戻します。
ストップウォッチ
ストップウォッチは100分の1秒計です。23時間59分59秒まで測定できます。
ストップウォッチの使い方
- 左下のボタンを2回押してストップウォッチモードにします。
- 右下のボタンで、スタート、ストップの操作をします。
- 左上のボタンがリセットボタンです。
- ストップウオッチの計時中に左下ボタンを2回押せば通常モードに復帰します。このとき、ストップウォッチの計時はバッググラウンドで継続します。
ストップウォッチを使っているときも、現在時刻は下に小さく表示されています。
デュアルタイム
デュアルタイムには異なる国の時刻を設定できます。左上のボタンを長押しすると、時刻設定モードに移行します。右下のボタンを押して時刻を設定します。左下のボタンを押すと、分の設定に進みます。
デュアルタイムの表示中も、メインの時刻は液晶画面の下部に小さく表示されています。海外旅行中も、常に日本時間を確認できます。
色違いモデル - W-800HG-9AV
このモデルには、色違いの「W-800HG-9AV」があります。液晶の背景色が茶色っぽいことと、フロント外周のラインが青ではなく金色である点が違うだけで、その他のデザインやスペックはW800H-1Aと全く同じです。