Freetel Priori2のAndroid 5.0のファームウエア・アップデートが開始されました。さっそく試してみました。失敗して人柱になること覚悟のアップデートでしたが、いまのところトラブルはありません。以下、感想とレビューです。
Android 5.0 Lollipopにアップデート
みなさん気になるのは、アップデートで不具合が生じないか、という点だと思います。結論から言うと、わたしの場合はトラブルは生じませんでした。アップデート後のPriori2のレビューと感想を書いておきます。
アップデート後の状態のレビューです
アップデート後も同様に使えたアプリ
わたしがAndroid4.4版のPriori2で使っていた以下のアプリは、Android5.0にアップデート後もすべて正常に使用できました。設定も従前のものが引き継がれました。
- ジョルテ(スケジューラー)
- ICSカメラ(無音カメラ)
- ドルフィンブラウザ
- Chrome
- Timely (アラーム)
- Missed Call Remainder(不在着信通知)
- Automatic Call Recorder(通話録音アプリ)
- Nostalgic Phone Ringtones(着信音設定)
- Avast Mobile
- ESファイルマネージャー
- Skype
- メモリング
- QRコードリーダー
- Zapperタスクキラー
- Ookla Speedtest
- ねこあつめ
ジョルテのスケジュールや、従前から使っていたChromeブラウザの閲覧履歴、ブックマークも、ちゃんと引き継がれています。背景画像の設定も維持されました。
なお、Android5.0ではChromeがデフォルトブラウザになるため、これまでAndroid4.4のデフォルトブラウザを使っていた方は、ブックマークの引っ越し作業(エクスポート&インポート)が必要です。その方法はPriori2の公式サイトで詳しく説明されています。
実はOSのアップデート作業よりもこのブックマークの引っ越し作業の方が面倒です。ブックマークの数が少なければ、アップデート後にGoogle検索で新たにブックマークをつくり直した方が楽かも知れません。
アップデートによる外観等の変化
画面の印象はAndroid4.4のブラック基調が一新され、ホワイトベースのカラフルな画面になりました。これは好き嫌いがわかれるところですね。
メモリ内のデータについて
メモリ内のデータは、本体メモリ、SDカードともに引き継がれました。ただし、念のため、ご自分のスマートフォンをアップデートする際には、バックアップを取ることをお勧めします。
その他の変更点
とりあえず気付いたことをレビューします。
通知音・着信音
Android5.0になって、着信音、通知音の種類が増えました。特筆すべきは、大人が人前で鳴らしても恥ずかしくない「普通の呼び出し音」が幾つか入ったこと。これでわざわざ他所から音声ファイルを拾ってくる必要がなくなりました。Freetelオリジナルの着信音も加わりました。
なお、Android4.4のときにアプリを使ってオリジナルの通知音を入れていたのですが、アップデートにより設定が消えました。オリジナル着信音の設定は維持されました。
Chromeの操作方法の変更
Chromeのタブの切り替え操作を、ブラウザ上のアイコンからではなく、本体下部ホームボタン左側のボタンからするように変更されました。このボタンは「アプリ履歴」のボタンなので、Chromeのタブのほかにも、下図のように過去に使用したアプリが混然と表示されます。
わたしはAndroid4.4のときのChromeの仕様に戻して使っています。やり方は、ブラウザ右上部の三点メニューから「設定」を選択し、「タブとアプリを統合」をオフにします。これで、Android4.4で使い慣れた、開いているタブの数を表示する切り替え用アイコンが復活します。
バッテリー残量のパーセント表示
設定メニューの「電池」を開くと、バッテリー残量のパーセント表示と残時間予想を見ることができます。充電中は充電完了までの予想時間が表示されます。
また、通知領域を2段階にスワイプして下図の画面を引き出すと、残量のパーセント表示を見ることができます。この画面は、端末がロック状態でも引き出すことができます。
なお、LollipopにアップデートしたPriori2は、デフォルトでは通知欄にバッテリー残量をパーセント表示させることができませんが、Google Playからパーセント・イネイブラーというアプリを入れると、下図のように小さくパーセント表示させることができます。
バックグラウンドインテリジェ…とは?
ところで、電池の画面の上部にある「バックグラウンドインテリジェ…」という項目が気になりますね。この表記からでは、何のことだかまったくわかりません。
画面を横に回転させてみると「バックグラウンドインテリジェントパワーセーブ」であるとわかります。ようは節電機能ですね。もうちょっとましな表記の仕方がないものだろうか。
ちなみに、英語表示にすると「Standby intelligent power saving」、中国語表示にすると「待機智能省電」です。こちらの方が機能を想像しやすいですね。スタンバイ状態(アイドル状態)での機能を制限してバッテリーを長持ちさせる機能のようです。デフォルトでONになっているので、そのままにしておきました。
ロック画面の機能が増えました
ロック画面の下部に、電話とカメラのアイコンが設置されました。このうちカメラは、パスワードを入れなくても撮影可能です。アイコンをタップするだけで撮影状態になります。
撮影した写真をビューワーで閲覧することもできます。過去に撮影した写真はロックを解除しないと閲覧できない仕様になっています。なお、左側にある電話のアイコンは、タップするとパスワード入力を要求されるので安心です。
さらに、画面上部から下にスワイプすると、操作パネルが現れます。いちいちロック解除しなくてもライト点灯や機内モードのオンオフ等ができるようになりました。便利です。
その他
- FMラジオが使えます。音質はまあまあです。FM放送を録音できる機能が付いています。音声をスピーカーに出すこともできます。
- 毎日決まった時刻に自動的に端末の電源をオン・オフする機能がつきました。ガラケーでよく見かける機能です。バッテリー節約の一助になりそうです。
- SIMカードなしの状態、または、海外のSIMカード使用時に、ボリュームゼロでシャッター音を無音化できる点は、Android5.0になっても変っていません。詳細はこちらの記事を参照してください。
- SIMロック解除画面の「解除」というキーは英語のDismiss(退出)の誤訳と思われます。「解除」を押してもSIMロックは解除できず、3G回線に接続できません。「9」の下のチェックマークを押せば解除できます。
- Flash動画は、ドルフィンブラウザを使えばストリーミング再生できます。詳細は以前の記事を参照してください。
その他、気付いたことがあれば、随時追記します。
なお、今回のアップデートは3GバージョンのPriori2のみです。Priori2 LTEのアップデートは、追って実施されるとのことです。
Android 5.0 Lollipopへのアップデート方法
Priori2のアップデート方法
アップデート手順はきわめて簡単です。所要時間はトータルで30分程度です。
Priori2の設定メニューを開き、一番下の「端末情報」をタップ
「ワイヤレスアップデート」をタップ
「最新バージョンのファイルがあるか確認します」をタップ
Android5.0のアップデート画面が表示されるので、「ダウンロード」をタップ
ダウンロードが完了するまでに約5分かかります(Wifi接続 4Mbpsの環境で)。
ダウンロードが完了したら、インストール作業に入ります。
「今すぐ更新する」をタップ
インストール作業には20分ほどかかります。また、バッテリーを15%ほど消費します。充分余裕を見て作業を開始してください。
以上で完了です。SDカードは差し込んだままアップデートしました。