HTMLコードをコメントアウトする際に、該当部分にすでにコメント(<!-- -->)を含む箇所があると、コメントが入れ子状態になり、意図した表示が得られません。
この問題を回避する方法を調べたので、覚書として残しておきます。
HTMLのコメントのネスト
HTMLにはコメントを入れ子にする方法がありません。しかし、以下の代替手段により、コメントアウト箇所を含むHTMLを実質的にコメントアウトすることができます。
インナーCSSで非表示にする
divタブとインナーCSSで非表示にします。
<div style="display: none"> <!-- コメント --> <p>テキスト</p> </div>
* この方法の欠点: サーバーにアップロードする際にファイルサイズを小さくするためにMinify(圧縮)しても、この非表示部分はコメントとして認識されず、削除されない。
styleタグで囲んでから、CSSのコメントアウト記号を使ってコメントアウト
<style></style>タグで囲んたうえで、内部のHTMLコードをCSSのコメントアウト記号を使ってコメントアウトします。
<style> /* <!-- コメント --> <p>テキスト</p> */ </style>
scriptタグで囲む
画面に表示されないscriptタグ内にHTMLを書くことにより、コメントアウトと同様の効果が得られます。
<script type="text/plain"> <!-- コメント --> <p>テキスト</p> </script>
* type="text/plain"を指定することで、scriptとして実行されなくなり、普通のテキストとして扱われます(これは裏技ではなく、公式の仕様です)。
* なお、scriptで囲んだうえで、前記のstyleタグを使用する場合と同様に、Javascript用の「/* */」でコメントアウトすることもできます。
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上記の各方法を、場合いよって(見やすさなどを考慮して)使い分ければよいと思います。