ドコモを賢く解約するタイミングについて考えます。
携帯電話の2年しばり契約は、契約更新月(解約月)ならば、解約手数料(違約金)の9500円を払わずに、変更、解約できます。
その契約更新月は、Docomoの場合、2年ごと(24か月ごと)に来る契約満了月(契約終了月)の翌月と翌々月です(2か月間)。以後、2年ごとに同じチャンスが巡ってきます。
こういう風に言葉で書いてもわかりにくいので、以下の本文では図表を使って具体的に説明します。auやソフトバンクはDocomoと少し違うので、その点を末尾に付記しました。
ドコモの契約更新月が待ち遠しい
契約更新月とは
Docomoのガラケーを長らく使ってきたのですが、通信費低減のために格安SIMに乗り換えようと思い、家電量販店でSIMフリーのスマートフォンを購入しました。
しかし、2年縛り契約の更新月(解約月)がまだこないので、ドコモを解約できずに待機している状態です。
いまドコモを解約すると、2年縛りの中途解約になるため、9500円の違約金(解約手数料)を取られます。
違約金を支払わずに解約する
違約金を支払わずに解約できる期間(契約更新月)は、2年縛り契約(ひとりでも割、ファミ割など)が終了した翌月から2カ月間です。
この2カ月間だけは違約金(9500円)を払わずにDocomoとの契約を解約できます。
ドコモの携帯電話を新規契約をした日と契約更新月の関係は、次の表のとおりです。
新規契約をした日 | 2年後の解約月 |
1月1日 | 1月と2月 |
1月2日から2月1日 | 2月と3月 |
2月2日から3月1日 | 3月と4月 |
3月2日から4月1日 | 4月と5月 |
4月2日から5月1日 | 5月と6月 |
5月2日から6月1日 | 6月と7月 |
6月2日から7月1日 | 7月と8月 |
7月2日から8月1日 | 8月と9月 |
8月2日から9月1日 | 9月と10月 |
9月2日から10月1日 | 10月と11月 |
10月2日から11月1日 | 11月と12月 |
11月2日から12月1日 | 12月と1月 |
12月2日から1月1日 | 1月と2月 |
半端な日付で切り替わっているのが気になると思いますが、なぜそうなるのかは以下に説明します。
契約更新月の決まり方
契約更新月の決まり方を説明します。少し長くなります。このあたりの細かい説明は不要。更新月の調べ方だけわかればOK、という方は、次の「契約更新月の確認方法 」に飛んでください。
Docomoの契約期間は月単位
ドコモの場合、契約期間は月単位で数えます。1ヵ月に満たない日数は契約期間にカウントしません。
たとえば6月14日に新規契約した人の場合、契約月数は翌月の7月から数え始めます。7月が「1か月目」、8月が「2か月目」です。
2年縛りの終了日は24か月目(2年)の月末です。手数料ゼロで解約できる期間は、その翌日から2ヶ月間です。
たとえば、6月14日に新規契約した人は、2年後の6月末で満24ヵ月になるので、6月末日をもって2年間の契約が終了します。
その翌月の7月と、8月が契約更新月になります。この2か月間なら、一切の制約なく、ドコモとの契約を解除できます。
うっかりしていて9月になってしまうと、また自動的に2年の縛りがかかります。次に違約金(解約金)なしで解約できるタイミングは、2年後の7月と8月です。以後、2年ごとの7月と8月が解約月となります。
2ヵ月のタイミングを逃さずに解約する必要があります。
☆ 例外は、各月「1日」に契約した場合
ただし、毎月1日に契約した場合は、「その月を1か月目」として契約期間を数えます。たとえば、6月1日にDocomoの携帯電話を使い始めた場合は、その月(6月)が1ヶ月目です。24か月目は2年後の5月なので、契約更新月は6月と7月になります。
※ こういう違いが生じる理由は、
- 1日に契約した場合は、その月まるまる携帯電話を使えるので「1か月」としてカウントし、
- 2日以降に契約した場合は、その月の利用期間は1か月に満たないので、翌月を1か月目とする
からです。
以上をまとめると、この記事の冒頭の表になります。念のためもう一度掲載しておきます。
新規契約をした日 | 2年後の解約月 |
1月1日 | 1月と2月 |
1月2日から2月1日 | 2月と3月 |
2月2日から3月1日 | 3月と4月 |
3月2日から4月1日 | 4月と5月 |
4月2日から5月1日 | 5月と6月 |
5月2日から6月1日 | 6月と7月 |
6月2日から7月1日 | 7月と8月 |
7月2日から8月1日 | 8月と9月 |
8月2日から9月1日 | 9月と10月 |
9月2日から10月1日 | 10月と11月 |
10月2日から11月1日 | 11月と12月 |
11月2日から12月1日 | 12月と1月 |
12月2日から1月1日 | 1月と2月 |
契約日を覚えていない場合の対処法
しかし、実際問題としては、
そもそも自分が何月何日に契約したの覚えていない
という人が普通だと思います。その場合はドコモに確認すればよいのです。以下、その確認方法です。
契約更新月・終了月の確認方法
自分がいつ携帯電話の契約をしたか、正確な時期は覚えていませんよね。
だから2年後の契約終了月がいつかもわからない。したがって契約更新月がいつかもわからない。わたしもわかりませんでした。
自分の2年縛り契約がいつ終了するのかわからない人は、Docomoに電話すると教えてもらえます。もしくは、黙っていても、満了月になるとDocomoから郵便で通知が来ます。
Docomoからの郵便による通知
わたしの満了月は6月だったので、6月の初旬に、Docomoからこのようなお手紙がきました。
この通知には、
- 6月末日で2年縛りの契約が満了すること
- 7月と8月に解約すれば解約金が不要なこと
- その期間中に解約しない場合は、また自動的に2年間の縛りがかかること
が書いてあります。
この通知が来るのは契約満了月です。もっと早くに、いつ満了するかを知りたい場合は、電話でDocomoに問い合わせるのが手っ取り早いです。
Docomo問い合わせ電話番号(無料・全国共通)
ドコモの携帯から: 151(無料)
固定電話から:0120-800-000
受付時間:午前9時~午後8時(年中無休)
ただし、この問い合わせ電話番号は混んでいてなかなかつながりません。実際つながりませんでした。結局、My Docomoのサイトで次の手順で確認しました。
ネット(My Docomo)での確認方法
My Docomoにログインし、「ドコモ・オンライン手続き」の画面を開きます。
「ご契約内容確認・変更」をタップします。
2ページ目を表示させます。
割引サービスの欄に、契約満了月の記載があります。
この「契約満了月」の月末に、2年縛り契約は終了します。上の例だと、6月30日が契約終了日です。
契約満了月と契約更新月
契約更新月は、契約満了月の翌月及び翌々月です。
わたしの例で言えば、契約満了月が6月なので、契約更新期間は7月と8月です。つまり、7月1日から8月31日の間に電話またはネット経由で契約解除すると、契約解除金(解除手数料)をとられないですみます。
なお、ナンバーポータビリティーで他社に移る場合、契約更新月にドコモに電話をしてナンバーポータビリティ予約番号をもらっただけでは不十分です。移転先の電話会社での契約手続を、契約更新月内に完了しなければなりません。移転先での手続きが完了したときに、ドコモとの契約は正式に解除になります。
格安SIMへの乗り換え方法
Docomoの電話番号を格安SIMに移行するときは、ナンバーポータビリティー手数料をDocomoに支払う必要があります。手切れ金のようなものです。
ナンバーポータビリティー手数料は「違約金」ではないので、契約更新月に解約する場合でも必要です。金額は2000円です。最後の電話料金支払いの際に合算して請求されます。
ナンバーポータビリティーの手続きの流れは、以下のとおりです。
- Docomoに電話して解約の申し入れをする。このときに、「ナンバーポータビリティー予約番号」を教えてもらう。Docomoの電話番号は151(全国共通)、営業時間は9:00から20:00まで(土日祝も同じ)。
- 移転先の通信業者で開通手続をする際にナンバーポータビリティ予約番号を伝えて、電話番号の移転手続をしてもらう。
- 格安SIMの回線が開通した時点で、Docomoとの契約は自動的に解除される。
なお、格安SIMは、毎月の料金のほか、最初の開通時に3000円程度の初期費用がかかります。最初に一回支払うだけですが、Docomoの手切れ金を支払らったうえで、さらに3000円は痛いです。
そこで今、おすすめしたいのは、キャンペーン中のDMMモバイルです。2017年の11月30日まで、通常3240円の初期費用が無料になります。
DMMモバイルの毎月の料金プランは、データ使用量によって違うので、下図のリンク先で確認してください。
通信業者 | 月額基本料 | 費用の詳細 |
楽天モバイル | 1250円~ | 楽天モバイルの詳細 |
mineo | 1400円~ | mineoの詳細 |
DMM mobile | 1140円~ | DMM mobileの詳細 |
付記(ソフトバンクの契約更新月)
auの契約更新月は契約終了月の翌月と翌々月です。加入日の翌月を1ヶ月目として計算し、24ヶ月目が契約終了月、25ヶ月目と26ヶ月目が契約更新月です。
ソフトバンクは扱いが特殊で、契約終了月の請求〆日の翌日から2カ月間(翌請求月および翌々請求月)が契約更新期間になります。たとえば10日〆の場合は11日から翌々月10日まで、20日〆の場合は21日から翌々月20日までです。ソフトバンクを利用している方は解除のタイミングに注意が必要です。