ドコモの携帯電話を他人名義(家族名義)で代理で購入(新規契約)する方法

入院した家族のために携帯電話(らくらくホン)を購入する必要があり、ドコモショップに行って、代理人による購入(新規契約)の方法について尋ねました。

結論としては、代理人が別人名義(家族・親族名義)で携帯電話を購入するのは、不可能ではありませんが、相当に面倒です。その体験談と、考えうる代替策について書いてみます。

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Docomoの携帯電話を代理で契約する方法

Docomoのウェブサイトには、代理人による携帯電話の購入方法が書いてあります。

代理人は家族・親族(同居していなくても可)に限られます。妻名義、夫名義、親名義、兄名義などは可能ですが、全くの第三者の名義での申し込みはできません。

必要書類をそろえてドコモショップに持っていけば、本人が来店しなくても代理で携帯電話を新規契約できます。

必要書類のリストは下表のとおりです。

必要書類
契約名義人の書類
  • 運転免許証(または保険証+住民票)
  • 銀行の引落用口座の通帳と届出印
  • 委任状(書式はドコモショップにあり)
代理人の書類
  • 運転免許証(または保険証+住民票)
その他
  • 契約名義人と代理人の家族関係を証明できる書類(住民票または戸籍謄本または戸籍抄本)

これだけの書類をそろえれば、家族のために代理で携帯電話を購入できることになっています。

が、しかし・・・実際は、結構面倒です。

実際の運用はさらに厳しい

ウェブサイトに書いてある通りに書類をそろえても、契約できない場合があります、

わたしのケースで問題になったのは「委任状」の記入方法でした。委任状の書式は、Docomoのサイトからダウンロードでき、記入方法もそこに書いてあります。

→ 委任状書式ダウンロード

この書式の上の方に、

契約者(委任者)がご記入ください。契約者名(委任者名)を直筆で記入されていない場合、捺印が必要です。

と書いてありますね。

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この言葉を普通に解釈すれば、

本人が直筆で署名する場合 → ハンコ不要
本人が直筆で署名しない場合 → 名前のあとにハンコが必要

という意味です。

つまり、本人が自署するなら捺印は不要、第三者が名前を代筆するなら捺印が必要、そのどちらでも良いはずです。

うちの家族は右手が麻痺して字が書けないので、わたしが委任状を代筆して捺印の上、ドコモショップに持って行きました。

が、しかし・・・

ドコモショップでは、「これではダメ」だと言われました。あくまでも本人が直筆で書かないとダメだと。

でもでも、委任状の書式には、他人が書いて捺印してもよいと明記してありますよ、と指摘してみたら、どこかに電話確認のうえ、次のように指示されました。

  • 身障者手帳が交付されている場合のみ、代理人による代筆を認める
  • 直筆できないので代筆する旨を、文書に書いて提出せよ(文面は、定型文がDocomoショップに用意してあります)

身体障がい者の認定を受けていない場合は、手が麻痺して文字が書けない人でも、あくまで本人直筆の委任状の提出を要求されるようです。

これではらちがあきません。

代替策を考えてみました

別名義での携帯電話の購入は、このようにたいへん面倒です。そこで、同じ目的を達成できる、もっと簡単な代替策を考えてみました。

代替案1 利用者と契約者を別にする方法(利用者登録)

利用者登録

Docomoには「利用者登録」という制度があります。ドコモショップに来店した人を契約者として契約したうえで、他の家族を「実際の利用者」として登録する制度です。

この登録をしておけば、電話料金の支払いは「利用者」名義の銀行口座からの引き落としにできます。

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この方法を使うなら、新規契約時に必要なものは次の3点だけです。委任状は不要です。

  1. 契約者(家族)の運転免許証
  2. 契約者と利用者の間柄を証明する住民票または戸籍
  3. 利用者の銀行口座の通帳と届出印

この方法だと、後日プラン変更や機種変更が必要になった場合にも、契約者(家族)が単独でドコモショップに行って手続きできるので、いろいろと便利です。

ハーティー割引の適用もあります

Docomoには、身障者等が携帯電話を持つ場合に料金を割り引く「ハーティー割引」があります。「利用者」が身体障害者なら「ハーティー割引」が適用されて料金が優遇されます。契約者が健常者でもかまいません。

契約時に身障者手帳を持参すればOKです。利用者(障害者)本人がドコモショップに出向く必要はありません。

代替案2 ネットで申し込めるMVNO(格安SIM)ならさらに簡単

最近利用者が増えている「楽天モバイル」や「モバイルONE」などのMVNO(いわゆる格安SIM)は、店舗に行く必要がなくネット上で開通手続が完結します。したがって、家族が本人に変わって申し込みできます。

申し込みの際は、本人の身分証明書をキャプチャ(または撮影)して添付する必要がありますが、ネット上のやりとりなので、家族が代行しても問題ありません。

現在のところ、通話メインで使用するのに適した料金体系のMVNO(格安SIM)の最安料金は以下の2つです。

ただし、ひとつ大きな問題があります。

格安SIMは、料金はクレジットカード払いが普通です。そのクレジットカードは、原則として本人名義のクレジットカードでなければなりません。年金収入のみのお年寄りの場合、クレジットカードを作るのは難しいですね。

クレジットカードがないなら楽天モバイル一択

上記に挙げた2つの格安SIMのうち、楽天モバイルは、クレジットカードの代わりに、楽天銀行が発行する楽天デビットカードでも支払いできます。

デビットカードとは、その預金残高の範囲内でのみ支払いができるカードです。クレジットカードとデビットカードの違いは、

  • クレジットカード:利用した金額を翌月以降に支払う
  • デビットカード :利用した金額を、利用と同時に銀行口座から引き落とす

楽天デビットカードは楽天銀行に口座を開けば誰でも発行してもらえます。収入や職業の条件はありません。無職、無収入でもOKです。

(開設手順)

① 楽天銀行に本人名義の口座を開設

 ↓

② デビットカード申し込み

 ↓

③ 楽天モバイル申し込み

この方法なら、無職、無収入のお年寄りでも、家族が手続きを代行して本人名義の携帯電話を新規契約できます。

楽天モバイルの料金など詳しい情報は、以下のページにあります。

楽天モバイル 料金説明のページ

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