中国聯通のSIMカードを、日本のSIMフリースマホで使ってみました

スポンサードリンク

日本で購入したDual SIMのSIMフリースマートフォンで、中国聯通(チャイナユニコム)のプリペイドSIMを使ってみました。DocomoのFomaとの2回線同時待ち受けができることを確認しました。3Gデータ通信も可能でした。また、中国聯通のSIMは、日本や香港でローミング接続できました。

日本で購入したDual SIMスマートフォンで、中国聯通のプリペイドSIMカードを使ってみる

私は日本で、Freetel Priori2(3G/Android 4.4/Dual SIM)というSIMフリースマートフォンを使っています。SIMフリーなので、規格さえ合えば外国のSIMでも通信できます。中国に行く機会があったので、現地のプリペイドSIMを購入してDual SIMを実践してみました。

使用したスマートフォンはこちらです。
priori2-1-min

中国SIMカード事情

前提として、中国のSIMカード事情について簡単に説明しておきます。
中国の携帯電話は基本的にSIMフリーなので、端末とSIMカードは別売りです。

SIMカードは、プリペイド式と後払式の2種類がありますが、圧倒的多数の中国人はプリペイド式SIMカードを利用しています。

プリペイド式のSIMカードは、いたるところで購入できます。たとえば、鉄道駅構内の売店や街の雑貨屋など。値段は50元(≒1000円)くらいからあり、並びの良い番号には高い値がついています。

購入は極めて簡単です。氏名を告げる必要はありません。身分証も不要です。そもそも書類を作りません。
駅のキオスクでガムや新聞を買うのと同じです。お金を払うだけでSIMカードを入手でき、端末に差し込めば通話もインターネットも繋がります。特別な開通手続(アクティベーション)は必要ありません。

おすすめは中国聯通(チャイナユニコム)

中国で一番大きなキャリアは中国移動通信(CMCC)で、その国内シェアは70%に及びます。しかし、中国移動は3G通信に独自の方式を採用しているため、海外から持ち込んだ携帯電話では使用できません(GSM方式での接続はできますが、データ通信速度が遅くなります)。

日本の携帯電話(SIMロック解除済みの機種やSIMフリー機)を中国に持参して使用するなら、おすすめのキャリアは中国聯通(チャイナユニコム/略称はCU)です。

中国聯通は中国移動に次ぐ中国2位の規模のキャリアです。中国は広大なので人口カバー率は90%程度にとどまりますが、都市部であれば、地方都市を含め中国全土どこでも通じます。山間部の農村に行ったりしない限り、通常の使用に不便はありません。

中国聯通が3Gで採用しているのはWCDMA方式で、周波数は2100MHz。これは日本のDocomoやソフトバンクと共通です。日本でこれらの会社のSIMを使えるSIMフリースマートフォンなら、中国聯通の3G通信を利用できる可能性が高いです。

ちなみに、この中国聯通のSIMを入れた携帯電話を日本に持ってくると、ソフトバンクの3G回線にローミングします。

マイクロSIMやナノSIMは店頭でカットしてくれる

中国のプリペイドSIMは、このようなパッケージで販売されています。

cusim3

値札に68元と書いてありますが、実際の売値は55元(約1000円)でした。
購入した時点で30元の通話料(市内通話なら200分)と、300MB程度のデータ通信料金がプリチャージされています。

残量が少なくなったら、チャージ用のカードを50元や100元で買って追加チャージします。このチャージ用カードは街の雑貨屋で売っています。なお、チャージした料金の残量は、電話会社にSMSで照会する仕組みです。

パッケージに入っているのは説明書とSIMカードです。
SIMのサイズは標準サイズのみです。マイクロSIMやナノSIMが必要なときは、その場で店員がSIMカッターを使ってカットしてくれます。わたしはマイクロSIMにしてもらいました。iPhoneやiPadならナノSIMにカットしてくれます。

こういうパンチ機のような道具を使って、必要なサイズに型抜きしてくれます。

cusim1

買ったばかりのSIMを、目の前でパチンとやってくれました。コンビニで弁当をチンしてくれるような軽いノリです。

cusim2

カットしてもらったChina UnicomのSIMをマイクロSIMスロットに挿入しました(下図のオレンジ枠内)。向かって左側の標準サイズのスロットには日本から持って行ったDocomoのFoma SIMが刺さっています。

dualsimphoto3

同時待ち受けに関する基礎知識

念のため付記しておきますと、現在市販されているDual SIMのスマートフォンは、どの機種も、2枚のSIMを同時に3G接続に使うことはできません。マイクロチップの仕様上、片方は3G、もう片方は2G(GSM)での接続になります。

したがって、機種によっては、どちらのSIMスロットにどちらのSIMカードを指すかが問題になります。SIMサイズを選ぶ際にも、この点を考慮する必要があります。

この点、Priori2では、ハードウエア的にはどちらのSIMスロットも機能が同じです。どちらのSIMに3G通信を割り当てるかは、本体の設定メニューからソフトウエア的に選択できます。したがって、どちらのスロットにどちらのSIMを差すかで悩む必要はありません。

Dual SIMでの同時待ち受けにあっさり成功

中国聯通のSIMを差して電源オン。開通するまでに3分程度かかりました。通知欄にはこのように表示されます。

dualsim-1

左のオレンジ色が中国聯通で、右の青色がDocomoのSIMです。Docomoの方に小さいRが表示されているのは国際ローミング(Roaming)中であることを示しています。

Gという文字は、GSM(2G)で接続していることを表します。
ローミング先を確認したところ、Docomoは中国移動(CMCC)のGSMネットワークにローミングしています(※ 前述のとおり中国移動の3G通信は独自仕様なので、日本の携帯電話では3G接続できません)。

いっぽう、中国聯通のSIMは日本の携帯電話での3G接続が可能です。ただし、このキャプチャ画面を撮ったときにはスマホ本体の設定で3Gの割り当てをDocomo側にしてあったため、中国聯通はGSM接続になっています。

つまり、結果として、どちらのSIMもGSM(2G)で接続している状態です。

これでは勿体ないので、高速データ通信が使えるように、中国聯通のSIMに3Gを割り当ててみます。

3G通信に使うSIMの切り替え

Docomo側になっていた3G通信の割り当てを、Androidの設定画面を使って、中国聯通のSIMに切り替えます。下記の順に操作します。

「無線とネットワーク」のなかの「その他」をタップ

「モバイルネットワーク」をタップ

「3Gサービス」をタップ

「3Gを有効にする」をタップ

すると、下図の設定画面が開くので、3G通信を使いたいSIMにチェックを入れます。China Unicomの略称「CU」が中国聯通のSIMです。

dualsim-7

10秒ほどで、通知領域の表示が変わって、中国聯通を示す左のオレンジのSIMが3Gの表示になりました。これで切り替え完了です。

dualsim-4

上図にある中国語のポップアップは「中国聯通にようこそ!」と書いてあるだけなので、OKをタップして大丈夫です。

電話をかけるとき

音声通話の発信をするときは、発信ボタンを押したあとに下図の画面がポップアップして、どちらのSIMを使うか尋ねてくれます。

dualsim-10

アイコンをタップした方のSIMで発信します。したがって、電話をかける前にメニュー画面やSIM切り替えアプリを開いてSIMの切り替えをする必要はありません。

データ接続の設定

中国聯通のSIMでデータ通信をするには、スマートフォン本体の設定変更が必要です。

設定画面で「SIM管理」をタップ

「データ接続」をタップ

下図の画面が開くので、データ接続するSIMを選択します。

dualsim-8

切り替えに要する時間は5秒程度です。

通知欄の中国聯通SIMの上に、データ通信中を示すマーク(△や▽)が表示されました。「H+」は、3Gのハイスピード接続を意味します。

dualsim-6

香港で中国SIMを使ってローミング

この状態のスマートフォンを香港や日本に持ち込んで、ローミングできるか試してみました。

香港では中国聯通もDocomoも両方とも香港のキャリアにローミングしました。

香港でのローミング先は次のとおりでした。

  • DocomoのSIMは2G(GSM)のときはCSL(香港流動通訊有限公司)またはSmarTone-Vodafoneに、3GのときはSmarTone-Vodafoneにローミングしました。
  • 中国聯通のSIMは3Gでも2G(GSM)でも3HKにローミングしました。

ただし、中国聯通のSIMは、国際ローミングの事前登録をしていないので、受信はできても発信はできません。また、データ通信もできませんでした。

日本で中国SIMを使ってローミング

日本に帰国して電源を入れたら、中国聯通のSIMはソフトバンクの3G回線にローミング接続しました。

日本国内から中国の国番号(+86)を付けて中国聯通のSIMの番号に向けてSMSを国際送信してみたところ、日本国内でローミングで受信できました。

ただし、中国聯通のSIMからの「発信」はできませんでした。中国聯通のSIMから発信するには、事前に中国聯通に海外ローミングの登録をしておく必要があります。

日本国内では、同時待ち受けはできない

ただし、日本では両方のSIMを使った同時待ち受けはできません。

前述のとおり、普通に販売されているDual SIMスマートフォンは、片方は3G、もう片方は2G(GSM)で使用する仕様になっています。

ところが、日本は韓国と同じくGSMの電波が飛んでおらず、3G接続しかできません。このため、日本国内では、2Gと3Gを併用して両方のSIMで同時に電話回線に接続することができません。

したがって、本体の設定で3Gの割り当てを切り替えて、Docomoか中国聯通かどちらか片方づつ使用することになります。片方のSIMを使用中は、他方のSIMは無効になります。

スポンサードリンク
11月30日まで初期費用3240円が無料になるキャンペーン中です